デジタル・ツイン
デジタルツイン、という用語が、製造業(設備設計・製造)では、ちょっとしたキーワードになっています。
(現実、アナログ)と、(仮想、デジタル)の双子、という意味なんです。
簡単にいうと、Youtuber と VTuberみたいな、デジタルとアナログの一致や融合、といったところですが、
いろんな解釈、応用の方法があります。
自動車業界さんでは、製造においては「デジタルツイン」という手段で、設備上の見えないものを見えるようにする、改善をすすめる。という感じかもしれません。設計・デザイン全般においては、もちろん、3D設計やプレゼンテーションは当たり前になっていますが、デザインや設計データも仮想量産工程に入れて、300%活用されていく仮想現場になっています。
数年前ごろは、機械の動作をPC上ですべて3Dで仮想の機械シミュレーションができるようにして、生産計画、タクト、メンテナンス、段取り替え、冶具の共通化などを進めるものでした。
ファナック等のロボットなども、シミュレータがあり、プログラム後は、どこかにぶつからないか、周辺の機器やワークとの干渉、工作機械も、3Dで検証ができます。
多関節ロボットの場合、手首などはプログラムしている人は、動きはだいたいわかっているのですが、特にロボットのヒジ、とか、後ろの出っ張っているところ、などは予想外の動きをするものです、3Dで見てみたい、衝突や干渉の検証したいところです。
最近は、単体の機械だけでなく、機械と機械、人と機械、ITと機械、材料やスケジュールといったものも、反映が可能になっています。IoTでの接続、操作する人の動き、導線もシミュレーションするようになって、VRヘッドセットなども使い始めているようです。(特に自動車や、大きな機械、プラント設備)
開発ツールも、安く仕上げるのであれば、VTuberや3Dゲームを作るツールとかわりありません。(当社では高いツールを使わないだけかもしれないのですが・・出来たもシステムの性能は遜色ない、むしろ速い、使いやすい、VRつながる、CGソフトつながる、など)
AIといえば、当社も人工知能・画像認識などでお手伝いしたりしていますが、産業の現場でもAIといえば、「キズナAIちゃん(C) Kizuna AI」などのVTuberさんのテクノロジーが時々話題になります。
ゲームやキャラクターで遊んでいるように見えるかもしれませんが、実のところ、そんなところかもしれませんが、現場の3D仮想化は、現場効率化、人員教育、管理、段取りや計画のすべてにおいて、強力なツールになりえます。
AIの適用としては、カメラから機械設備で作業する人(個人)を判別し、記録のほか、通常以外の動作をしたら、というトリガーを入れることができます。人(アナログ)+設備(デジタル)なデータも、IoTで蓄積をして、また機械学習や、データサイエンス的な統計に利用をする方向性に今後なっていくのでしょう。